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July 2013｜ ファツィオリ日記トップ ｜October 2013
今日は、とても真面目な話です。
Fazioli や他の高級ピアノを買うことは良い投資ですか、という質問をよく受けます。一方でコンサートピアノを投資対象として考えるのは芸術に対する冒涜であり、そんなことは考えたくもないという方も沢山いらっしゃいます。
でも、拡大する財政赤字とともに、不況からの出口が明確でない今、老後の投資が十分か、という不安がどこまでもつきまといますね。
そこで、私のありったけの経験と知識を駆使して、このテーマを真剣に整理してみようと思い立ちました。
初めにお断りして起きますが、以下は私個人の意見です。とは言え、私はシカゴ大学の経済学部を優等で卒業し、ロンドン大学のビジネス・スクールでファイナンス理論を学び、ピアノ業界で20年のあいだ高級手作りピアノの
新・中古価格の市場価格の変遷を見てきましたので、ピアノの市場価値とファイナンスを語ることは十分出来るかと思います。ただし、私は投資の専門化ではあ
りませんので最終的なご判断はご自分で納得されるか、各種ファイナンシャル・アドヴァイザーと話し、納得されることをお勧めします。（ディスクレーマーで
す）。
ピアノの価値の時系列的変遷
他の高級ピアノと同様に、ファツィオリピアノの寿命は人間より長いです。長期にわたる投資価値の保全も期待できます。
以下のグラフは一般的な高級ピアノの価値を説明したものです(注：このグラフはトレンドのイメージ図で、実際の価格を表すものではありありませんが、過去の実データに基づいて作成しております。)
青線が新品のピアノの価格変動、赤線がそれに対する中古品の価格変動を示しています。
ピアノをご購入直後には価値は大幅に下がります・・・モデルによりこの幅は異なりますが、このグラフでは約７０％にまで下がることを示してい
ます。Fazioli は若いピアノで生産台数も稀少であるゆえ、中古品はまだ非常に珍しいですので、類似のトップブランドより中古品の減価は小幅であるこ
とは間違いありません。この70%の関係は長い間続き、
50年間以上の将来でも50～60%程度価値が保全されることは間違いありません。勿論、人間の体と同様、適切なメインテナンスをしなければ、価値・寿命
が失われることもあります。
同時に、新品価格（定価ベース）は長期間上昇を続けます。これは、職人および資材のコストが高騰していくことが大きな理由です。これらの資源は年々稀少に
なっていきます。このグラフでは平均年率２％の上昇率を設定しましたので、1000万円で購入した新品ピアノは約17年後、中古品として同じ1000万円
の価値を持っています。17年前、Fazioliは未だ日本で販売されておりませんが、高級ピアノブランドの当時の定価と現在の中古価格を比べると、概ね
そのような関係があります。
結論として、様々な商品の中でもトップレベルの長持ちする高級ピアノは有効な投資対象です。貯金のように明確な金額は付きませんが、ピアノは通帳と異なり
楽しむ事ができます。長年にわたり、毎日音の歓びを与えてくれます。これはピアノが好きな人にとっては、投資に対する利息以上に大きな価値があるのではな
いでしょうか？
Fazioli ピアノ購入のタイミング
我田引水ですが、私は今年の秋はＦａｚｉｏｌｉピアノ購入のとてもよい機会だと思います。
なぜなら、
＊ 近い将来消費税増税は避けられない
＊ 相続税増税は決定 （個人所有のピアノは、不動産のように資産登録がされず、固定資産税が掛からない。その上、相続税の対象にはなりにくい。税務署発行の相続税対象資産をご参照下さい。）
＊ 近い将来、為替による値上げ：弊社は円高時に在庫仕入れのためのユーロを調達しており、イタリアＦａｚｉｏｌｉ社の毎年の値上げにもかかわらず、2012
年および2013年は価格を据え置いてきました。このままの為替のトレンドが続けば、2014年は値上げを余儀なくされます。
＊ 政府は２％のインフレ目標を掲げています。円安による輸入価格の上昇、物価上昇、超金融緩和からの出口が始まると、金利は上昇していきます。現在弊社は提携ローンプログラムを提供していますが、将来は返済金額が上昇することになります。
＊ Fazioli の生産台数は稀少ですので、来年3月末の駆け込み需要の急増に対応するためには、最低4ヶ月前の発注が必要です。カスタムメードの製品の場合、さらに時間が必要です。
＊ さらに今年は弊社創立5周年にあたり、お客様限定での特別イベントご招待の特典もあります！
でも、もちろん今買えなくても、ご試弾にはいつでもお気軽にお出で下さい。
おかげさまをもちまして、弊社は本日 2013 年8 月13日、会社設立5周年を迎えることができました。
これもひとえに皆様のご愛顧の賜物と感謝しております。
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