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ワルシャワストーリー(2)

抽選の結果"B"の苗字で始まる人が一番目の演奏者となりました。その後もアルファベット順です。

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マルタ・アルゲリッチやギャリック・オルソンなどの審査員によるオープニングコンサートが行われました(ホールのロビーで)。

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そして2日目の最後の演奏にやっとFazioliが初登場しました。 第一ラウンドで唯一Fazioliを選んだコンテスタントNo.36 Tian Lu(中国)です。 

初めて聴くFazioliがどう響くだろうと、皆興味津々の中、Tian が出てきてまずスケルツオ第1番ロ短調Op.20で華やかに先制攻撃。

最初の高音の部分がむき出しで金属的に聴こえる部分があり少し残念でしたが、慣れて来るにつれ、キラキラした輝く音になり綺麗にまとめていました。その後しっとりしたノクターンで素晴らしいピアニッシモの世界へ、最初のエチュードでは完璧な技巧とFazioliの音色とカラーの幅を見せつけ、間髪入れずに革命エチュードでピシッとしめる。プログラム的にもとても効果的でした。

終了後集まった報道陣、音楽関係者から素晴らしいピアノ、素晴らしい演奏とお褒めの言葉を頂き、他のピアノと全く違ったFazioliピアノの個性を明確に感じていただけたことは、ピアニストおよびピアノ冥利に尽きると言えます。

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その後レストランで皆でリラックス。
彼女のご主人は2010年のショパンコンクールで、手の故障で3次を棄権せざるを得なかったYury Shadrin (ユーリ・シャドリン)です。

背もたれ付きの椅子で演奏を続け「校長」という名が付いたとか。
現在はアメリカのBaltimore市の大学で教えていて、4歳の女の子をコンクール中は中国の両親に預けて来ているそうです。 

天真爛漫な、お茶目なTianを優しく見守るYury。ほのぼの感が漂います。
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これまで聞いていて、皆慎重な弾き方をするなと思っています。コンクールはまだ始まったばかりですから進むためには落とされないことが大切なので、リスクを最小限にするアプローチですか。ということでは弾きなれたブランドのピアノを選ぶのは無難だし、出た釘にならないのは安心かもしれません。

しかし、安全路線を行くピアニストはつまらないというのか、特にきらめく所がないのか。ファツィオリを選ぶピアニストは挑戦的で閃いたところがあると思います。音楽はハイリスク・ハイリターンの世界の方が面白いのでは。アルゲリッチだって、いつも崖っぷちから飛び降りるような演奏だし。

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