ファツィオリ日記

チャイコン(3) コンクール使用ピアノ搬入!

ピアノの最終的な調整を済ませ、梱包してホールへ送りました。
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日本の運送屋さんと装備も技術も少し違うので戸惑いもありましたが、とても良い仕事を行ってくれました。ホッ。。。。

結局、100年以上前の非常に有名なチャイコフスキー音大の大ホールの搬入方法は・・・100年以上前と同じ様にエレベーター無し、人力です。ホールは建物の3階ですが、芸術的に素敵な階段しか使いません。

結果的に、モスクワのトップクラスのピアノ運送屋さんは力持ちです。

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数リットルの汗を流し、時々立ち止まりながら舞台に着きました!

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翌日、舞台上で弊社のコンクール技術者、越智晃がピアノ調整を始めました。

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この舞台は歴代のピアノの巨匠が演奏したところなので、簡単な音響テストにも胸がワクワクすると同時に、身の引き締まる思い。

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つづく・・・

チャイコン(2)モスクワで作業中

モスクワでは6月に入ると、リラの花が美しく咲き誇こります。

モスクワ音楽院の入り口のチャイコフスキーの銅像も、白紫のリラで彩られコンクールの季節の到来をアナウンスしているかのよう。
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いよいよコンクールのピアノが練習用のセミコン一台と共にモスクワに空輸されました。技術者(Attila Fekete)とコーディネーター(福永路易子)からなる、Fazioli コンクール日本チーム先行隊もモスクワに到着。

今回のコンクールは会場となるチャイコフスキー音楽院の目の前にあるKlavierhausというピアノ会社の協力を得て、そこにFazioliコンクールオフィスを設置し、ピアノの準備・試弾を行っています。この会社があるдом союзаビルには文字通り、国際音楽事業連盟があり、音楽院教授、音楽雑誌編集長、調律師など音楽に従事する人たちが常に出入りしています。

やはり何と言っても日本人の調律師はすごい!という評判(とは言えAttilaはハンガリー人ですが)。
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Attilaの仕事ぶりを観察に来る調律師たち。

Klavierhaus の二人のRoman(社長とオフィスマネージャー)は次々Fazioliの試弾に訪れる出場者が奏でる、初めて聴くFazioliの美しい音色にうっとり。
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6月10日、11日、12日の三日にわたる予選で約60名のピアニストが演奏し、コンクール本選に出場する約30名の参加者が選ばれます。

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つづく・・・

チャイコン(1)イタリアでの準備

すでにお馴染みの方も多いと思いますが、弊社はファツィオリの日本代表だけではなく、ファツィオリの「国際コンクールの代表」も務めております。ファツィオリが提供されるメジャーな国際コンクールの業務全般を委託されております。

最近イタリアへ行きました。美味しい物を勿論食べました(!)が、目的はコンクールに提供するピアノの準備です。

今回のピアノ?凄いです!

ファツィオリの場合、日々たゆまぬ「改善」は着実に起きていますので、コンクールに提供される楽器は回を重ねるごとに、よりエレガンスにかつよりパワーを持ったものになっています。

技術担当の越智が調整したピアノをクラウディオ(ファツィオリのトップ技術者)がマーケティング責任者のエレーナの演奏で確認しています。


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最後に、ちょうど遊びに来ていた前回のチャイコンの優勝者ダニール・トリフォノフがピアノをテスト。

最初は工場の中でテスト
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後は工場のコンサートホールに持ち込みずーっと長い間弾いていました。
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ダニールの印象は?「最高!!」と。

今後、モスクワでお会いしましょう!

(つづく)

豊洲シビックセンターのピアノの選定・・・全員一致で!

ピアノの選定は一人でも難しいことです。どんな音質が良いか、タッチ、性格等々・・・色々なことを同時に考えて、一台を決めないといけない。

自分のピアノの場合より、ホールの責任選定はより緊張します。さらに、数人集まって決める時はとても複雑なプロセスになります。

最近弊社の社長と技術者は、豊洲シビックセンターのピアノを選びにイタリアの工場に行きました。

たまたま、選定時に非常に著名ピアニストもサチーレに居合わせたので、喜んで選定に参加してくれました。

一人はダニール・トリフォノフです:

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ダニールだけではなく、彼の先生もいらっしゃいました・・・セルゲイ・ババヤン先生の弾き比べも全員で試聴:

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結果的に、我々もプロピアニストも同じ楽器が気に入りました! 満場一致で決めたF278!


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デビューは9月ですが、詳細は江東区のオープニングチラシでご覧下さい。

(オープニングチラシの読みやすいPDFコピー)

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