ピアノフォルティ工房

グランドピアノ修理作業の例

ファツィオリピアノ鍵盤の消毒方法

                                            (当ビデオは無音です)

現在、新型コロナウィルス感染防止のため、鍵盤の消毒に対する関心が高まっています。ファツィオリピアノの鍵盤の消毒方法を説明いたします。
他のメーカーの場合、アルコールが鍵盤素材を損傷する場合もございますので、ファツィオリ以外のブランドではこの方法はお試しにならないようお願いします。

1) まずは、鍵盤の消毒の問題とは別に、常に弾く前と弾いた後に手を石鹸でよく洗うことを習慣づけて下さい。

2) 消毒に使用する消毒液の作成

 鍵盤の製造元より推奨されている消毒液は以下の割合です。

- 30% 95度以上のアルコール(無水エタノール)

- 70% 蒸留水

(なお、一般的な70%消毒用アルコールのご使用も可能ですが、30%の消毒液を作るために、100mlの70%消毒用アルコールと200ml蒸留水を混ぜて下さい。)

作成した消毒液のアルコール濃度は30%を超えないようにしてください。

誤飲を避けるために消毒液の取り扱いにはくれぐれもご注意ください。

 
3)消毒・乾燥工程 動画参照

消毒液とクリーンなピアノ鍵盤用クロス(マイクロファイバー)を2枚用意してください。
少量の消毒液を1枚の布に付けるか、またはスプレーしてから鍵盤表面を優しく撫でるように拭いてください。消毒液を鍵盤に直接スプレーしてはいけません。

鍵盤を拭く際は、一度に1オクターブずつ、鍵盤に対して横ではなく縦に(後ろから手前に)拭いて下さい。

消毒液を付けた布で1オクターブを拭いた後、すぐにもう1枚の乾いた布で同じ手順で乾拭きし、できるだけ早く消毒液を乾かしてください。

鍵盤の表面、特に黒鍵の黒檀の損傷を防ぐために、表面を絶対に強くこすらないようにしてください。

この消毒方法がお役に立てば幸いです。必要に応じて、ご不明な点などございましたらご遠慮なくお問い合わせ下さい。

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