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ショパンコンクールへの道 (6)

ワルシャワへ到着後、右も左も分からない場所のうえ、深夜から早朝の仕事のサイクルで昼夜の感覚まで麻痺したまま時間ばかりが過ぎていきました。昨夜遅く一次の結果が出て、早朝の仕事を終え、ホテルの自室でやっと一息つけてところです。とはいえ今晩も0時まで4時間の仕事が控えております。前回のブログの更新から状況も刻々と当然の如く変りました。ワルシャワ到着後すぐ"これこそ"のピアノと対面しました。とても良い楽器でしたが、ホール搬入日の予定も繰り上がり調整時間の確保も困難なうえ、とても新しい楽器ということもあり、やはり先月にイタリアで仕上げたピアノで臨むことにしました。とはいえ、このピアノも新しいのですが・・・。いよいよフィルハーモニーへの搬入です。ステージのある3階までは階段を5,6人で担ぎあげ、ステージへはまるでスキージャンプ台の様なスライダーで下から滑り上げる方法でした。とても見てはいられない光景でした。
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無事ステージに搬入後は各社6時間の調整です。この調整から深夜から早朝の作業の繰り返しの始まりで、常に頭の中をかき回されるような感覚の始まりでもありました。
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つづく・・・

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